動画マニュアル作成の重要な7つのポイント
動画マニュアル作成において、絶対に外してはならないポイントを7つご紹介します。
ポイント1 誰に向けて何のために作るか明確にする
まず、動画マニュアルを見る人がどのような人なのか、何のために動画マニュアルを見るのか、明確にします。
動画マニュアルを見るのは新入社員で、社内にある様々な機械の使い方を覚えて実際に使えるようになるために動画マニュアルを見せる、といった具合です。
このように、対象者と目的を明確化する事により、動画内でどの程度丁寧に、どの程度深く、解説する必要があるか分かるようになります。
お客様やクライアント向きに動画マニュアルを作成する際には、一般的には「誰が見ても理解できること」という条件がつきます。ただし、例えば特定の資格を有している職員が、更なる技術向上のために見る動画マニュアルということでしたら、その限りではありません。
ポイント2 なぜ動画にする必要があるのか考えた上で必要最低限の動画を作る
動画マニュアルは、紙のマニュアルよりも、作成に手間ひまがかかります。
また、動画のボリュームが増えると、その分マニュアルを確認するだけで莫大な時間がかかってしまいます。
全てのマニュアルを動画にするのではなく、動画で説明、解説した方が理解を促しやすいケースのみ、動画にする事が大切です。
例えば、工具や機械の説明など、実際に動かしながら説明をした方が良いものに関しては動画マニュアルの方が紙のものよりも遥かに理解を促進できます。
反対に、社内ルール、禁止事項などは、わざわざ動画で解説せずとも紙のマニュアルで十分というケースもあります。
ポイント3 動画マニュアルは短いものを複数作る
動画マニュアルは1時間のものを1本、ではなく、1~2分程度のものを必要な項目分作るのが良いとされています。
紙のマニュアルはインデックスにより、必要な部分だけを即時確認する事ができますが、例えば数十分から数時間の長編動画マニュアルだと、どこを確認したら良いか分からなくなってしまいます。
必要な情報を必要な時にすぐに確認できるよう、動画マニュアルもインデックスのイメージで小分けに作成するのが良いでしょう。
また、1時間もの長編マニュアルの説明を集中して見続ける事はとても負担が大きいです。
人間の集中力はそう長く続きません。1、2分程度の短い動画ならば、区切りながら理解する事ができますし、ひとつの動画を繰り返し見る事によって定着率も上がります。
ポイント4 動画のタイトルを見ただけで内容が掌握できるようにする
ポイント3に通ずる内容ですが、動画につけるタイトルは、それを見ただけで「何のマニュアルなのか」が分からなければなりません。
例えば「A機械の使い方:その1」「A機械の使い方:その2」といったタイトルをつけてしまうと、具体的な中身が分かりません。
「A機械の使い方1:起動方法」「A機械の使い方2:インクの補充方法」など、何についての解説動画なのか示す事で、すぐに必要な情報を得る事ができます。
ポイント5 撮影環境、カメラワークなどに気を付ける
動画マニュアルは、当然撮影をしてマニュアル作りをする事となります。
この撮影は、ほとんどの場合社内でおこなわれる事になると思いますが、この撮影環境や撮影機材にも注意が必要です。
撮影機材が粗悪だと画質が良くないものができあがりますし、撮影環境も、照明の調整をおこなったり、手振れ対策で三脚を用意したり、きちんと整える必要があります。
分かりやすくするための動画マニュアルが、対象がきちんと映っていなかったり、ぶれて映像に集中できなかったりしてしまっては本末転倒です。
ポイント6 テロップや字幕は必要最小限に留める
動画マニュアルには、補足のためにテロップや説明の文字を入れる事がありますが、これは必要最小限に留めましょう。
文字に気を取られ、肝心の動画に集中できなくなると、これもまた本末転倒です。
動画マニュアルは、撮影した映像と、ナレーションの言葉だけで十分理解できるように作られる事が理想的です。
ポイント7 ナレーションの滑舌
最後のポイントはナレーションの滑舌です。
視覚と聴覚両方の感覚で理解する動画マニュアルは、説明をするナレーションの声の聞き取りやすさが命と言っても過言ではありません。
明確に分かりやすくハッキリと解説する声があって、初めて良い動画マニュアルと言えるでしょう。
まとめ 動画マニュアル作成のポイント
動画マニュアルの作成で外せない7つのポイントは
・対象者と目的の明確化
・動画マニュアルは必要最低限に
・短いものを複数作成する
・内容が掌握できるタイトル
・撮影環境、機材
・テロップは最小限
・ナレーションの滑舌
でした。
多くの機材、確かな腕のカメラマンやナレーターなどが必要となるため、動画マニュアル作成を検討している方は、外部委託にて作成する事をおすすめします。
その際には、何を動画にするのか、というところから業者と一緒に相談していくのが良いでしょう。