テクニカルライターとは?適している人は?なる為の資格などをまとめてみました

テクニカルライターとは?適している人は?なる為の資格などをまとめてみました

テクニカルライターは何をするのか?

テクニカルライターは主に電化製品の取扱説明書を作ったり、マニュアルを作成したりします。
取扱説明書ですから、個人の感想や個性的な表現、その他の推測などは排除します。
そして全体的に、簡単かつ短い文章にしていくのが大事です。
そして、必要な情報を最大限分かりやすく伝えるための文章力も欠かせません。
また、文章だけでなく、イラスト、写真、表、図、文字・用紙のサイズなどに関しても、利用者にとって理解しやすい取扱説明書になるよう、緻密に計算する必要があります。

テクニカルライターの心構え

テクニカルライターは基本的に「それに対する知識が全くない方」が読むことを想定して取扱説明書を作ります。そのため、技術用語や専門用語を分かりやすい表現に変えなければなりません。
また、「不具合が出た場合」や「電源をオンにするには?」など、検索しやすいようなキーワードを考える必要もあります。
さらに、自分で製品を触りつつ操作の仕方などをしっかり理解し、商品開発者からそのアイテムの機能や特徴を十分にヒアリングした上で、全体的な構成や見出しを考える能力も求められます。

普通のライターの場合は、表現力や「不明瞭な部分は書かないようにする能力」などによって、ある程度ごまかせるケースもあります。
しかし、テクニカルライターに関してはそうはいきません。ユーザーにしっかりと「分かり易く明確に伝える」がとても重要なのです。

こんな方がテクニカルライターに適しています

利用者目線の文章を作るのが上手い人

「テクニカルライターである自分自身」の視点を最大限捨てて、「全くそれを知らない人が読んでも分かりやすい取扱説明書を作ったり、マニュアル制作をしたりすることができているか?」という事を常に意識する必要があります。
そういった、観点で文章を作るのが上手い方には、テクニカルライターの仕事が向いていると言えます。

また、当然「ある程度知識がある方」や「その分野の専門家」などが読むような取扱説明書を作成したり、マニュアル制作をしたりすることになる場合もあります。
そういったケースでは、「どのレベルまでの技術用語・専門用語を使って良いのか」などを見極める能力が求められることとなります。

機械やモノづくりに興味がある人

仕様書を読んで情報を得て、それを取扱説明書としてまとめていくことになる場合が多いため、機械やモノづくりに興味がある人の方が有利であると言えます。
反対に、それらの分野に疎い方の場合はなかなか理解できないでしょうから、ライティングに移るまでに時間が掛かります。
また、ライティングを始めてからもなかなか上手く進められなくなる可能性が高いです。

ちなみにある分野において開発・研究をしていた人が、職を変えて未経験でテクニカルライターになるという事例も少なくありません。

教えることに興味がある人

取扱説明書を作る。マニュアル制作をする。
これは、つまり「誰かに物事を教える」という事ですよね。
ですから、教えることに興味がある人もテクニカルライターにふさわしいと言えます。
ここまでの説明でテクニカルライターに対して「地味な仕事」という印象も持ったかもしれませんが、個人的には自分の書いた文章によって何かを理解してもらえたときは、何物にも代えがたい達成感を味わうことができる職業だと思います。

テクニカルライターになる方法は?

これと言って決まった方法があるわけではありません。
ただ「製造会社、ソフトウェア・IT企業に就職→マニュアル制作や取扱説明書作りをする部署に入る→OJTによってノウハウを習得したり働く中で技術力を上げたりしていきつつ、テクニカルライティングをしていく」というルートが主流ではあります。
また、企業でノウハウを身に付けてから、テクニカルライターとして独立する方もいます。

さらに、特定の分野に精通した、例えば「PCテクニカルライター」なども存在していますから、自分の得意分野を磨いていくというのも一つの方法だと言えるでしょう。

テクニカルライターは原則として1人ですべての仕事をこなす必要があります。
ですから、マネジメント能力や向上心が欠かせませんので、テクニカルライターを目指している方や、テクニカルライターとしてレベルアップしていきたい方は頑張りましょう。

テクニカルライターの資格もあります

「テクニカルライティング試験」を一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会が実施しています。
受験対策講習会もありますし、受験資格も特にありませんから、これを通じて自身の成長を図ると良いでしょう。
ただし「試験に合格して資格を取る=テクニカルライターとして生計を立てることができる」というわけではありません。
あくまで「経歴に箔を付けるための手段」という程度に捉えておきましょう。
ただ、もちろん資格を獲得していた方が、テクニカルライターとして獲得できる仕事が増える可能性が高いです。

当社では専門分屋に特化したテクニカルライターが多数在籍しております。専門的知識が必要なマニュアル作成ならお気軽にご相談ください。

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