「マニュアル人間」の誤解

東日本大震災から5年が経ちました。TVや新聞報道などであの大災害を振り返り、二度と大きな被害を出さないための工夫や避難訓練、防災設備の新設・増強が行われている様子が連日伝えられています。
各種マニュアル作成のお手伝いをしています当社としましては、とても気になることがありました。
それは多くの企業担当者が、「災害時の対応マニュアルを見直して、経験に基づいた内容に改定する必要がある」と発言していることでした。マニュアルに掲載されている内容が机上で検討されたものだけでなく、多くの貴重な経験を生かし反映されて作られた「使える災害対応マニュアル」へ変身しなければならないというメッセージでした。
せっかく準備したマニュアルが、いざという時に役に立たなければ困ります。また普段から訓練を行って心の準備を欠かさないことも重要だと発言していました。机上の予習だけでなく実際に実行することの大切さを示唆しています。

先日、ある投稿サイトを見ていましたらマニュアル人間に対する批判が出ておりました。
投稿者は、ある人間の行動に心の温かさが無い対応を批判して、「マニュアル人間は駄目だ!」と決めつけていました。
私が思うに、マニュアルが悪いのではなく、記載されている内容が不十分で配慮に欠けているということだと思います。人間としての親切心や真心を込めた行動をするように仕向けた内容がきちんと記述されたマニュアルが備わっていれば、このような批判は当たらないのです。
どうも我が国においては、マニュアルというものが悪者扱いをされることが多いのです。
型通りの行動を実践する人を「マニュアル人間」と卑下した呼ばれ方もされます。
でも、真実は違うのです。

我々がお手伝いをして作成されるマニュアル、それが電子版でも、また紙のマニュアルでも、最終の内容を精査確認される企業の業務責任者は少ないのが現実です。
私どもでは、普段から利用され役に立つマニュアル作りを目指していますが、そのためにはタイムリーな見直しを実行することの大切さを更に叫び続けたいと思っております。