4月に思うこと

多くの企業が新しい事業年度を迎えた4月、若人たちが新たな職場に新入社員として入社しました。
毎年、入社式の模様や各企業の社長あいさつが報じられています。
今年の新入社員は、安定志向がより強くなり大企業を希望する傾向だったそうです。
人口減少が始まった日本の将来や経済は、先行きに希望が持ちにくくなり、出来るだけ余波を受けにくい大企業への就職傾向が強まるのは自然の流れでしょう。ましてや中国や発展途上国の経済減速がはっきりしてきていることも大いに影響しています。
また更には、ISなどのテロ活動が依然として収まらず、難民・移民問題で大揺れのヨーロッパ動向など、世界情勢全体が不安定さを増していることも人間の心理を後ろ向きにしています。

大手で歴史のある電機メーカーが経営に行き詰まり、その救済状況が連日のように報じられました。古い大企業においても、経営の舵取りを間違えると企業そのものの存続が危うくなる現実を我々は目の当たりにしました。就活者はそれでもなお、大企業志望が強まるのはなぜなのでしょうか。
中堅中小企業への就職を望まない就活生ですが、全企業の90%以上が中堅中小企業である我が国の現状を理解しているわけではありません。

一億総活躍社会を目指す現政権ですが、我が国が再び活力を維持して繁栄を手に入れるためには、小手先の政策ではどうにもなりません。
世界で活躍するビッグカンパニーも、もとは小さなベンチャー企業からスタートしました。
米国調査機関NFAPが3月に興味深いリポートを発表しました。未上場で企業価値10億ドル以上の米スタートアップ企業87社のうち、51%は移民が創業したそうです。
日本全体が、古い価値観や慣習を捨てて、あらたな社会構造を実現するためには真の多様性が求められていると、つくづく感じる4月です。