マニュアルの刷新が思わぬ利益の源泉に!

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わが国において「マニュアル」という言葉は、良い意味でとらえられないのが普通です。
企業がマニュアル整備に取り組むことは、後ろ向きで余分なコストとして捉えられるのが一般的でした。
しかし今や、マニュアル整備は設備トラブルによる機会損失を未然に防ぎ、安定操業に向けた有効な手段と理解される機会も増えてきました。今回ご紹介するケースは、マニュアルを一新したことが利益貢献に寄与したケースをご紹介いたします。

ベテラン技術者の大量退職で現場に危機感

電子部品製造業のN社は、市場環境の好転で工場の稼働率は100%を超えるまでになっていました。出荷量を増やすためにも、新入社員の雇用を増やして体制の増強に取り組んでもきました。
しかし一方で、ベテラン社員の定年退職が続き社員の若返りは進んだものの、経験の浅いエンジニアが現場の中心になりつつありました。そのために設備の事前点検や整備などがスムーズに回らなくなり、せっかくの受注機会をみすみす逃す状況が目立つようになりました。
また、業績拡大の絶好の機会にありながら安定操業にも影響がおよび、工場ではいかにトラブルの芽を早期に摘むかの検討が喫緊の課題となりました。

いかにトラブルの芽を摘み安定操業を実現するか→マニュアルの刷新提案が出る!

ベテラン技術者の退職が進み若手が中心となった製造現場では、いろいろなトラブルの発生が目立ち生産性にも影響が及んできました。
そんな折、生産管理課から一つの提案が出されました。それは、現在ある“作業手順書”を作り替えたらどうか…というものでした。「現有の手順書は文字ばかりが多く、また構成が現場の作業プロセスと同期していないので分かりにくくて間違え易い」という声が多く寄せられていたからです。

マニュアル・リニューアル・プロジェクトが発足

作業手順書を刷新する提案は、さっそく本格的な検討をするように経営トップから指示がなされました。業務企画部と生産管理課が中心となって具体的な実行案が検討され、その後常務会に付議され承認されました。
実行案では、業務企画部・生産管理課のほかに品質管理室とIT推進部からもメンバーが選出されてプロジェクトが発足しました。
プロジェクトでは、作業手順書の刷新内容と方法などが確認され、今後アジアからの研修実習生を受け入れることを考慮することも決まりました。
主な刷新点としては、誰でもが理解し易い目次構成とし、文章は極力少なくしてイラストや動画の利用、英文併記として媒体はタブレットやPCで閲覧する電子作業手順書にすることが決まりました。
また、今回の作業展開には外部のマニュアル制作会社の全面的な支援をうけることも決めたのです。

地味な努力が大きな効果を発揮!

約4か月の期間を費やして作業は完了。期待通りの電子作業手順書が完成しました。
新たに刷新された業務手順書を利用した社員研修も実施されて、現場の空気も一新されました。
このように一見地味な作業を行ってきましたが、手順書のコンテンツ制作ではベテラン技術者の協力を得るなど、社内のチームワークも高まり、想定外の効果も得ることができました。
その後の製造現場は、設備の定期点検や整備もスムーズに進み、生産スケジュール通りに製品の出荷が進みました。地味な活動ではありましたが、作業効率もアップし、会社の業績向上にも大いに寄与した結果となった事案でした。

マニュアル作成費用は内容などにより異なります。お気軽にお問い合わせください。