想定外?

今夏の日本列島は、多くの台風に見舞われました。特に先日の台風10号では、岩手県と北海道に甚大な被害をもたらし、たくさんの尊い命が奪われました。
また1年前には台風18号の影響で、24時間に300ミリを超える集中豪雨に見舞われ、鬼怒川の堤防が決壊して栃木県下に大きな被害をもたらしました。
このところの台風では、降雨量が半端でなく、集中的に激しい雨が降ります。1時間に30ミリを超える雨量は大変な豪雨ですが、今や100ミリを超える雨が降った地域が国内に60か所以上あるそうです。まさしく想像を超える豪雨で水の被害だけでなく、土砂崩れや河川の氾濫などで甚大な被害を出します。
尊い人命だけでなく、人々の暮らしや思い出を一瞬にして消してしまいます。更には多くの財が失われてしまうのです。

被害報告がなされる度に、自治体や防災関係者の口からは「まったく想定外のことで対応ができなかった!」との説明をたびたび耳にします。この「想定外」という表現は、なぜか自分たちには責任が無いのだ…と、エクスキューズしているように聞こえます。
しかし、列車事故や建築物のトラブルなどでも「想定外だった」との発表がなされます。

地球温暖化は、我々の想像以上に深刻で地球上に甚大な被害を確実にもたらすと警鐘がならされています。地震の多い我が国においては、建物の倒壊や津波被害だけでなく、台風や大雨などすべての自然災害に対して正に十分な備えをすることが急務ではないでしょうか。
もう「想定外」という言葉を聞かずに、想定内で事が済んだという事象が増えることを願わずにはいられません。

多くの犠牲者に哀悼の意を表します。
 合掌

株式会社クレストコンサルティング
代表取締役社長 岩井 孝夫