マニュアル翻訳を頼むときに多い失敗と依頼するときのポイント

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マニュアル翻訳を専門企業に任せても、納得できない仕上がりになることが少なくありません。

また、「仕上がりが良いのか悪いのか」などの判断ができるならまだしも、依頼者(とその関係者)がその言語に精通していないのであれば、「マニュアル翻訳のクオリティーがどうなのか」を見極めることはできません。
ですから、とにかく信頼性の高い翻訳者に任せるしかありません。

マニュアル作成依頼で失敗しないためにも、今回紹介していく「マニュアル翻訳依頼でよくある失敗」と「失敗しないための依頼のポイント」をしっかりお読みください。

マニュアル翻訳依頼を頼むときに多い失敗はどんなもの?

まずは、マニュアル翻訳をしてもらう際によくある失敗を紹介していきます。
実は「失敗の種類」としてはそれほど多くないと感じます。

1:単純にマニュアル翻訳の質が低い

日本人でも「日本語の文章」を他人が理解しやすく書くにはそれなりの技術が必要ですよね。マニュアル翻訳においても同様のことが言えます。

あとは「読みやすいけれど、ネイティブっぽくない」という場合もあります。
日本語に置き換えて言うのであれば『ネイティブらしさが不足していると、あなたが読みやすくても感じることがある』という感じですね。
逆に「ネイティブな表現にこだわりすぎて、読みにくくなる」というケースも。

低料金で実績も薄いようなマニュアル翻訳会社に任せると、それこそGoogle翻訳レベルの完成品になってしまうこともあるので気を付けましょう。

2:文意が微妙に変わってしまう

IT・法律・医療関連など、日本語の文章を読んでいても「難しい言い回しだな」「少しのことで意味が変わりそうな繊細な言い回しだな」と感じることがありますよね。

実際、マニュアル翻訳をしてもらった場合に、「日本語マニュアル」と「翻訳したマニュアル」との間で微妙に意味が違ってしまうことがあるので気を付けましょう。

3:文体が変わってしまう

文体と言うべきか、雰囲気と言うべきか。

「英語にマニュアル翻訳してもらう」場合、例えば「イギリス英語にしてほしかったのに、アメリカ英語になっていた」というケースがあります。

また、マニュアル翻訳ですから、基本的には「カッチリした文体」にしてもらうべきですが「フランクな文体」になってしまう場合も。
日本語に置き換えて考えるのであれば、「本日は晴天である」が「今日も晴れてました」に変わってしまうようなものです。

特に「どの国・地域の人が読むか」ということは絶対に伝えるようにしてください。

マニュアル翻訳の依頼で失敗しないためのポイントは?

続いて、質の高いマニュアル翻訳文を得るためのポイントを9つ紹介していきます。
気を付けるべきことは結構多いので頑張りましょう。

1:「お試し翻訳」を使ってみる

100~150字くらい(日本語で)の文章を、お試しでマニュアル翻訳してくれる企業もあります。もちろんこの段階では料金は発生しません。
(ちなみに、100~150字ほどでもマニュアル翻訳の場合、普通は500~1200円程度にはなります)
全ての企業がこの手のサービスを実施しているわけではありませんが、利用してみると良いでしょう。

ただし、これを手掛かりに翻訳企業の質を知りたいのであれば、依頼者側に「翻訳した文章の質を見極める能力」が必要です。

2:原文をきちんと見直しておく

言うまでもありませんが、原文に間違いがあれば、翻訳した文章にもその間違いが残ることになります。
特にマニュアル翻訳の場合は、「文意が真逆になっている」などの致命的なミスがないかどうか依頼前に最終確認することを推奨します。

3:文体(雰囲気)をきちんと伝える

マニュアル翻訳ですから、あまりトリッキーな文体にはならないでしょう。
ただ、とにかく必要な情報を箇条書きなどにして整理して提出しておくことを推奨します。

また、必要であれば「禁止ワード」なども指定しておきましょう。
例えば「『絶対に~できる』『必ず~』を避けて下さい」などですね。

4:「どんな人が読むのか」を伝える

例えば「知識がない一般人が読む」のと「専門家が読む」のとでは、適切な翻訳の仕方が変わってきますよね。

ですから、例えば「そのジャンルの知識を最低限持っている人に読ませる」ですとか「誰もがアクセスできるウェブサイトで使う」など、きちんと指定するようにしてください。

5:(日数的な)余裕を持って依頼する

やはり期日までに余裕があったほうがマニュアル翻訳のクオリティーは高くなる傾向にあります。また、日数的に余裕があれば、連絡を取り合いつつ「認識のズレ」や「誤解」をなくしていくことができますよね。

あとは、「マニュアル翻訳会社側が設定する納期」にも注目。
もちろん早いほうが良いですが、あまりにも早いのであれば翻訳のクオリティーが下がる恐れがあります。

それから「相談してから、どのくらいのスピードで見積もりを出してくるか」ということもポイントとなります。反応がスムーズで質問に対する答えが具体的なものなのであれば、信頼できます。反対に、数日経っても返答がなく、返答の内容もぼんやりしている場合は信用できません。

また、「依頼する会社の『なんとなくの雰囲気』を知りたい」というのであれば、最初に電話で相談するのがおすすめです。
ここでの対応が良ければ、「文体はどうしましょうか?」「ターゲットとなる読者層は?」などなど、依頼者が伝え切れていないことに関しても、きちんと確認してくれる傾向にあります。

6:マニュアル翻訳会社の得意分野を理解する

マニュアル翻訳会社ごとに「得意言語」や「得意ジャンル」がありますので、チェックしておきましょう。
パンフレットやホームページを確認すればだいたい分かります。不明な場合は問い合わせてみましょう。
ただし英語や中国語に関しては、ある程度の規模の翻訳業者であればだいたいどこでも得意です。

しかし、小規模な翻訳企業や個人の翻訳家の場合は「特定のジャンルのみ引き受ける」形式にしているケースも多いです(英語・中国語を受け付けないことも)。
それゆえ、基本的にはあまり規模の小さい会社を利用することはおすすめしません。
ですが特化分野がピッタリと合致すれば「安価・高品質」の完成品が得られることもあります。

しかし、例えば「工学分野の専門家です」「大学で物理学の教授をしています」など、「翻訳家」であることよりも、別のジャンルの専門家である事を強調している人には任せないほうが良いです。
もちろんその分野の専門知識はあるのでしょうが、翻訳の質はそれほど高くない場合が大半だからです。

また、こういった専門家の中には稀に「絶対にこの専門的な表現を使う!分かりやすくなどするか!」というスタンスの人もいるので気を付けましょう。

それから、「バイリンガル(二か国語を話すことができる)」だからといって、必ずしもマニュアル翻訳が上手いわけではないのでそれも気を付けてください。
英語がペラペラだからといって、「日本語を英語に直す技術」が高いとは限らないですよね。

7:図・表などの部分についても相談しておく

企業によっては翻訳をするだけでなく、翻訳結果に合わせて図・表などを調整してくれる場合もあります。
ただし、もちろん別料金になりますので覚えておきましょう。
コストを下げたいのであれば、図表の調整は自力で行うと良いかもしれませんね。

8:二重以上のチェック体制・ネイティブチェックのあるマニュアル翻訳会社を選ぶ

大手の信頼できるマニュアル翻訳会社であれば「最初の翻訳→別の人物が翻訳ミスがないかチェックする」という手順は必ず踏まれます。
場合によっては、この上にさらに最終チェックや修正を入れることもあります。

先ほど「個人の翻訳者はおすすめしない」と言いましたが、「二重チェックができない」というのもその理由の一つです。

あとは「ネイティブチェック」をしてくれる翻訳会社を選択することも大事です。
「英語のネイティブチェック」であれば、アメリカ人が読んでも違和感がないかをチェックするわけですね。

例えば外国製の安い電化製品などの説明書を読んで、「意味は分かるけれど、文章がものすごく下手…」という経験をしたことはないでしょうか。もちろん他の部分にも問題があるのでしょうが、まず間違いなくネイティブチェックは行われていません。

8:質が高い翻訳文が欲しいならお金をかけるべき

もちろん一概には言い切れませんが、料金が高ければ、それに比例して完成品の翻訳文の質も高くなる傾向にあります。
あまりケチらないようにしましょう。

その上で節約したいのであれば、

  • 本当にマニュアル翻訳してほしい部分のみを依頼する
  • 納期を長めに取る
  • 継続的にマニュアル翻訳をする必要がある場合は単独の企業に頼む

ということを意識しましょう。
特に継続的にマニュアル翻訳を行うケースで、依頼する企業が毎回バラバラだと、「表記ゆれ」が発生したり、翻訳の質に差が出たりする恐れがあるのでおすすめしません。
また、「継続して利用してくれる客の存在はありがたい」ので、定期的な利用の契約などをすれば値引きされる場合もあります。

あとは依頼する文字数を減らすためにも、「極めて簡単な文章」については、自社の外国人社員などに翻訳を任せても良いかもしれません。
もちろん、高品質の翻訳文が欲しいのであればおすすめしませんが。

9:複数のマニュアル翻訳企業に見積もりを依頼する

「どれくらいの料金や納期であれば適正なのか」ということは一般の方には分からないはずです。
ですから、ここまで説明してきたことを考慮しつつ信頼できるマニュアル翻訳会社を3~5軒ほど選び、それぞれの企業に見積もりを出してもらいましょう(相見積もり)
1軒だけに頼んでも、費用や納期が妥当なのかどうか分かりませんよね。

このとき、料金が極端に安い(高い)、納期が妙に長い(短い)ところは何らかの問題を抱えている可能性があるので避けます。

この選別を経て残ったいくつかの企業から、最終的にチョイスすることになります。
ネット上の口コミや、そのマニュアル翻訳会社のサイト等に掲載されている実績などを確認しつつ判断しましょう。

マニュアル作成費用は内容などにより異なります。お気軽にお問い合わせください。