社長のひとりごと

社長のひとりごと-2012年1月

2012年

 新しい年“2012年”がスタートしました。今年もよろしくおつき合いくださいますようお願い申し上げます。

 どう言う訳か今年は、例年と同じような感覚で新しい年を迎える気分とは異なりました。東日本大震災による甚大な被害、終わりが見えない福島原子力発電所の事故、まさかのタイ洪水による生産工場の被害などなど、2011年はわれわれの生活に不安や絶望感が現実のものとなったからに他ありません。災害や事故による国民生活への影響だけでなく、日本の政治が国民を守ってくれるという安心感・期待感がもてない現実が、いつまでも続いていることへの不満が大きいからではないでしょうか。日本の未来に憂いを覚え、何とも言いようのない閉塞感が国中を覆っています。

 今では世界のいずこでも話題にものぼらない日本国、かつては世界第二位のGDPや一人当たりGDPでトップを誇っていた面影は微塵も無い現状。出生率が減少を続けて、ずっと前からわかっていた人口減の問題は、根本的な施策が講じられないまま先送りも状態。生産年齢人口が毎年減っている危機的状況。そのほか、世代別の格差の広がりや年金問題など、我々の未来に直接的に大きな不安となる事柄が多すぎるのです。この悲しい現実が政治不信を招いているのではないでしょうか。

 企業活動において現状維持がずっと続くと、やがてその企業は衰退・消滅してしまいます。一時期の足踏み状態があっても、基本的に企業は成長を続けていないとやがては姿を消して行きます。

 国家もまったく同様で、活力を維持して生産活動やその他のメカニズムが順調にまわり続けていかないと国の繁栄が続かなくなるのは明白です。

 国家の舵取りを担う内閣や政治家は、現実を直視しながら将来・未来の問題を適確に捉えて対応していく力が今こそ求められています。日本人は未来のリスクに疎く、問題を直視しないで先送りが得意な国民だと言われていますが、大きな転換がどうしても必要です。 国に対して過度な期待をするのはやめて、我々自身の力で変革しなければならないのかも知れません。われわれが幸福を追求するためには経済の成長・発展は不可欠です。

 このままでは我国に明るい未来はありません。いまこそわれわれ一人ひとりが多様な難問に正面で捉え、叡智と熱意で取組むことが求められているのではないでしょうか。

 こんな現実であるからこそ、今年の年頭はいつもと違ったことだと自問自答しました。

株式会社クレストコンサルティング
代表取締役社長 岩井 孝夫